都心部を中心に住宅価格が上昇する中、それを補完する意味合いで市場規模が拡大しているサービスがあります。
それはトランクルームサービスです。建築中にある道を通った時はマンションを建築しているのかと思っていたら、完成してから再びその道を通るとトランクルームだったことがあちらこちらで増えています。

住宅価格が上昇し、更に1人あたりの居住空間も減少しているので、トランクルームの需要が増えるのは必然と言えるかもしれません。
トランクルームの市場規模(トランクルーム運営会社「キュラーズ」調べ)は2008年は272億円でしたが、2024年には848億円と3倍以上と右肩上がりで増えています。
運営会社や立地もよりますが、大きさは0.2〜0.5畳くらいからあり、10畳くらいの大サイズまであります。立地などによりますが、おおよその月額料金は0.2畳で約5000円、5畳で約65000円、10畳で約10万円程度となっています。
65000円や10万円と聞くと、賃貸住宅を借りた方が広くてお得と感じる向きもありますが、賃貸住宅を借りる際に必要な敷金・礼金・仲介手数料などのイニシャルコストや水道光熱費基本料金といったランニングコストなどが不要で、かつトランクルーム内は空調が完備されていて湿気が少なくカビを抑制出来るようになっている点は魅力的です。
また、立地によりますが、駐車スペースがあり車での搬入出がしやすく、運営会社によりますが、荷物の搬入時に自宅からトランクルームまで、ドライバー付きでワゴン車の無料シャトルサービスをしている運営会社もあります。
0.2畳や0.5畳と聞くと狭く感じますが、ラックを持ち込んだりトランクルームでラックを有料レンタルするなどで縦に積み上げると相当な量が入りますので工夫次第だと思います。
運営会社が実施したアンケートで、トランクルームを使う理由のトップ3は「趣味の収集品が増えた」「引っ越し後、物の収納に困った」「仕事の書類・関係用品が増えた」となっており、荷物に囲まれて狭い空間での生活よりも快適な生活をする為の必要経費と考える人が増えているのかもしれません。
運営会社幹部は「子供の成長やライフスタイルの変化などに伴って、柔軟に収納量を調節出来るところが大きな利点として評価されている」と分析しています。
古くなった自宅の建て替えや大規模リフォームなどで仮住まいする際に必要な荷物を仮住まい先に持ち込みますが、あまり使わない荷物の一時預かり場所でトランクルームを使うといったニーズもあります。
子供が成長する過程ではどんどん物が増えますが、本当に必要な物以外はなるべく物を持たないという思考も、頭の隅っこに考えておくと良いかもしれません。

株式会社アドワン・ホーム 代表取締役
古田 晋一
宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®︎認定者
新卒で入社した総合不動産賃貸業者にて賃貸仲介・管理業務等に従事したのち、住友林業ホームサービス株式会社にて不動産売買仲介を経験。
営業時代に最優秀個人売上賞(全社1位)をはじめとして住友林業グループ表彰(年間全社3位以内)を複数回に渡り受賞。店長・支店長時代には店舗損益予算達成率 全社1位、営業部長時代には部門損益予算達成率 全社1位を獲得するなど、各ステージで特別表彰を受賞。
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