JR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線の3路線が乗り入れる高田馬場駅(新宿区)。2016年3月に地元住民を主体とした協議会が設立され、協議が続けられていた駅前の再開発があります。その再開発がいよいよ始動しました。
今回は高田馬場駅前の再開発について書きたいと思います。

(写真は東口駅前にある西武グループの商業施設「BIGBOX高田馬場」)
このほど、中央日本土地建物と日鉄興和不動産が事業協力者に選ばれました。駅周辺の老朽化したビルを改築して、オフィスや商業などの都市機能を高めます。早稲田大学の学生の定番スポットでもある東口駅前のロータリーも再整備されます。
高田馬場駅は1日の乗降客数は3路線合わせて約80〜90万人で、都内有数の乗降客数です。しかし乗降客数のおよそ半数が乗り換え利用で駅から出ていないとされます。
私のかつての同僚も西武新宿線沿線に住んでいましたが、高田馬場駅でJR山手線に乗り換えて新宿方面へ来ていました。新宿方面に来るなら乗り換えしないで西武新宿駅まで来たほうが楽なようですが、西武新宿駅は新宿駅(JR・京王・小田急・東京メトロ・都営の各線)から少し離れた位置にあり、新宿駅での乗り換えや移動か不便だからです。
これはかつての同僚の例ですが、乗り換え地点から目的地へと進化する為には、駅前拠点の賑わい作りが課題と思われます。
新宿区は2022年に高田馬場駅周辺の「まちづくり方針」を策定し、2024年12月に高田馬場駅東口地区の市街地再開発準備組合を立ち上げ、このほど事業協力者に中央日本土地建物と日鉄興和不動産の2社を選びました。2社は地権者として準備組合の前段階である再開発協議会の事務局を担っていました。
再開発の対象エリアは東口駅前のロータリーやBIGBOXを除く東口の約17000平米です。対象に含まれていないロータリーは現在東口にありますが、西口まで広げて再整備して回遊性を高める予定です。
BIGBOXとドン・キホーテの間を南北に走る道路(駅前通り:補助第72号線)の両側(東西)が再開発対象エリアです。駅前通りを南に進むと麻雀荘が立ち並ぶエリアがあるのですが、南側は麻雀荘の手前までで北側は早稲田通りまでが対象エリアとなっています。
西武ホールディングスは2035年度までの長期経営戦略で高田馬場駅再開発を掲げました。但し、BIGBOXについては「現時点では決まっていません」(西武不動産)とのことです。
都市機能としては高規格のオフィスや学生会館などを含む住宅、インバウンド向けや国際会議に適したホテル、オープンイノベーション施設、飲食・商業施設などを誘致し、クリニックや保育施設や教育機関などを充実させる予定です。
再開発では周辺と調和した建物デザインや壁面位置を揃えるようにし、街並みに統一感を持たせます。現状は駅前ビルには屋外広告物が自由に掲載され、雑多なイメージがあります。壁面位置などを揃えて、新しい街並みとの調和を目指します。
西武不動産は「まだ決まっていません」とのことですが、「BIGBOXも含めて一体が大規模に建て替え・改築されるのでは?」と個人的には予想しています。建築費が高騰していて計画変更されてしまう案件が増えている中で、高田馬場駅前はどうなるでしょうか。

株式会社アドワン・ホーム 代表取締役
古田 晋一
宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®︎認定者
新卒で入社した総合不動産賃貸業者にて賃貸仲介・管理業務等に従事したのち、住友林業ホームサービス株式会社にて不動産売買仲介を経験。
営業時代に最優秀個人売上賞(全社1位)をはじめとして住友林業グループ表彰(年間全社3位以内)を複数回に渡り受賞。店長・支店長時代には店舗損益予算達成率 全社1位、営業部長時代には部門損益予算達成率 全社1位を獲得するなど、各ステージで特別表彰を受賞。
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