2023.10.12 その他 代表ブログ その他

神宮外苑の再開発

神宮外苑再開発三井不動産伊藤忠商事樹木伐採

今回は神宮外苑の再開発について書きたいと思います。

港区・新宿区・渋谷区に位置する神宮外苑の再開発事業は、三井不動産・伊藤忠商事・明治神宮など4事業体が2010年に公表しました。概要としては東京五輪2020で使用した国立競技場を含めて、神宮球場、秩父宮ラグビー場、青山通り沿いの伊藤忠商事東京本社などを建て替える大規模再開発事業です。

 

建物を壊したり建てたりする時には、近隣住民や利害関係者などから反対意見・賛成意見が出るのが常ですが、今回のような大規模再開発となると反対意見・賛成意見もより大きくなっています。特に反対意見が報道でよく取り上げられており、反対の主な要因は神宮外苑の樹木伐採などの環境変化に反対する意見です。

 

神宮外苑は樹齢100年超の高木が多く含まれ、周囲一帯は深い緑が豊かな地域で都民の憩いの場として親しまれています。写真は9月末に撮った神宮外苑のいちょう並木ですが、例年は11月頃になるともみじは朱色、いちょうは黄色に紅葉で染まり、都民だけでなく観光客も多く見られる人気スポットです。そんな神宮外苑の樹木伐採を阻止したいと考える人達が多く、大きな騒動となっています。三井不動産などの4事業体は伐採本数を減らすだけでなく、樹木を移設する「植樹」を含めて環境に配慮する姿勢を見せましたが、それでも現計画では700本超の高木が伐採されます。

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反対する著名人も多くて、パッと思いつくだけでも音楽家の故・坂本龍一さんやサザンオールスターズさんなどが反対しています。また新宿区役所では事業者が新宿区に提出した伐採申請を許可しないようにと、区民らが押しかける事態もあったようです。

 

反対意見は国内だけでなく海外にも及びます。ユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)は、文化遺産を守るための緊急声明「ヘリテージ・アラート」を発出し、工事中止を求めました。

早ければ9月以降にも伐採が始まる計画でしたが、4事業体は具体的な見直し案を2023年末から年明けを目処に、東京都に提出することを明らかにしました。従いまして伐採は早くて来年1月以降に延期となりそうです。

 

どのような見直し案になるのか分かりませんが、再開発するとしても多くの自然を残して欲しいものです。

古田 晋一
この記事を書いた⼈

株式会社アドワン・ホーム 代表取締役
古田 晋一

宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®︎認定者

新卒で入社した総合不動産賃貸業者にて賃貸仲介・管理業務等に従事したのち、住友林業ホームサービス株式会社にて不動産売買仲介を経験。
営業時代に最優秀個人売上賞(全社1位)をはじめとして住友林業グループ表彰(年間全社3位以内)を複数回に渡り受賞。店長・支店長時代には店舗損益予算達成率 全社1位、営業部長時代には部門損益予算達成率 全社1位を獲得するなど、各ステージで特別表彰を受賞。

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