米大統領選挙

2024年11月5日は4年に1度のアメリカ大統領選挙の投票日です。今回は少しずつ迫ってきた、アメリカ大統領選挙について書きたいと思います。

 

昨年位から徐々に盛り上がってきていますが、大統領選まであと4ヶ月余りとなり日本の報道でも毎日のように取り上げられています。アメリカ大統領選挙は4年ごとに行われ、韓国などと異なり大統領の再選が可能です。

アメリカ大統領選のしくみは、米国民が直接投票するので直接選挙のように見られがちですが、形式上は「選挙人」争奪の間接選挙です。選挙人の総数は各州の人口によって割り当てられ上院100人、下院435人、首都ワシントンの代表3人の計538人の選挙人を争奪します。538人の過半数の270人を獲得すると勝利となります。

例えば◯●州は選挙人が20人、▲△州は選挙人が15人、▽▼州は選挙人が35人だとすると、◯●州と▲△州に勝って獲得すると計35人（20＋15）、▽▼州を負けて相手方の勝利だと35人を獲得できずに相手方が獲得して35人ずつの「同数で並ぶ」という選挙結果となります。票は州ごとに集計し1票でも多い方が選挙人を総取りする「勝者総取り」ですので、事前の世論調査通りの選挙結果にならないことも過去には多かったです。

世論調査では民主党・バイデン大統領と共和党・トランプ前大統領の接戦となっています。超大国アメリカの4年間をどちらに託すのか、世界中が注目しています。

今週6月27日にはバイデン氏とトランプ氏による1回目のテレビ討論会が開催予定で、大きく注目されています。バイデン氏・トランプ氏ともに岩盤支持層が強固で相手方に寝返る可能性は低いので、2割程いる無党派層をどちらの候補者が獲得するのか、また選挙の度に結果が揺れ動くスイングステート（揺れる州）と呼ばれる7つの接戦州を、どちらの候補者が獲得するのかが勝負の分かれ目と言われています。1票でも多い候補者が勝者として総取りするルールですから、勝つと負けるでは大違いです。スイングステートの7つの州では、全体的にややトランプ氏支持がやや上回っているようです。

テレビ討論会はバイデン氏・トランプ氏と司会者の3人で行われ、今回は聴衆は会場に入れません。資料の持ち込みなどが出来ず、与えられるのは飲料、メモ帳、ペンだけです。説得力や記憶力やプレゼンテーション力などが問われ、表情や姿勢や口調、そしてジェスチャーなども評価対象となります。自身に満ち溢れているのか、力強さを感じるのかなどを米国民が評価します。

9月に2回目のテレビ討論会が予定されており、これらのテレビ討論会は選挙戦の大きなポイントとなると言われています。4年前の討論会では両氏ともに相手方の発言中に割り込んで発言して、司会者から何度も静止を受けるという「史上最悪の討論会」とまで言われました。今回は指名者の発言中には指名を受けていない側のマイクスイッチが切られ、割り込み発言がしにくい方法に変更されるようです。

バイデン氏・トランプ氏ともに政策だけでなく、裁判を抱えていて裁判結果も気になります。バイデン氏は次男：ハンター・バイデン氏の銃刀法違反での有罪評決が出ました。バイデン大統領の本人の裁判ではないですがマイナス材料です。一方のトランプ氏は議会襲撃事件や不倫もみ消しで支払った口止め料の金銭処理虚偽記載など複数の裁判で訴えられています。

トランプ氏は議会襲撃事件について「議会襲撃事件は警察に促されて起きた」根拠のない陰謀論を展開して、不倫もみ消しは「魔女狩りだ」として、トランプ氏は非がないとして岩盤支持層を更に強固にしています。日本にいて報道を見聞きする私からすると「それはトランプ氏が悪いでしょう」と思いがちですが、アメリカ国内では世論を二分しています。

超大国アメリカの次のリーダーはどちらなのか。近付いてきたテレビ討論会は私も注目したいと思います。

この記事を書いた⼈

株式会社アドワン・ホーム　代表取締役
古田 晋一

宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、１級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®︎認定者

新卒で入社した総合不動産賃貸業者にて賃貸仲介・管理業務等に従事したのち、住友林業ホームサービス株式会社にて不動産売買仲介を経験。
営業時代に最優秀個人売上賞（全社1位）をはじめとして住友林業グループ表彰（年間全社3位以内）を複数回に渡り受賞。店長・支店長時代には店舗損益予算達成率 全社1位、営業部長時代には部門損益予算達成率 全社1位を獲得するなど、各ステージで特別表彰を受賞。