悪質な不動産買取業者の代表的な手口(高額査定からの減額・不当請求・契約強要)と、トラブルを避けるための対策・相談窓口を解説します。業者選びで失敗したくない方の参考にしてください。
悪質な不動産買取業者の手口にはどのようなものがありますか?
悪質な不動産買取業者の主な手口は「高額査定からの大幅な減額」「不当な費用の請求」「契約の強要」の3つです。最初だけ高い査定額を提示して契約を急がせ、後から値下げや追加費用を請求するケースが多く見られます。
高額査定からの大幅な減額
悪質な業者の手口として多いのが、最初に相場より高い査定額を提示し、契約を急がせる方法です。
「今契約すればこの金額で買い取る」といった形で安心感を与えたうえで契約を結ばせ、その後に現地調査や測量の結果などを理由に減額を提示するケースがあります。結果として、当初の想定より数十万円〜数百万円単位で金額が下がることもあります。
査定額だけで判断せず、なぜその金額になるのか根拠や条件を事前に確認することが重要です。
不要な仲介手数料や法外な測量費の請求
買取取引であるにもかかわらず仲介手数料を請求されたり、測量費や解体費などを相場より高額で上乗せされたりするケースがあります。
本来、業者が直接買い取る取引では仲介手数料は発生しないため、費用構造が不透明な場合は注意が必要です。
契約書にすべての費用が明記されているか、また「一式」など曖昧な表現でまとめられていないかを確認し、事前に見積書の内訳を必ずチェックしておくことがトラブル防止につながります。
契約を急かす強引な営業と小切手による支払い
「今日中に決めればこの条件で買い取れる」といったように、即決を迫る営業手法も注意が必要です。
また、支払い方法として小切手など一般的でない手段を提示された場合は、資金の確実性や決済方法の安全性を必ず確認しましょう。
比較検討の時間を与えずに契約を進めることで、不利な条件を見落としたまま契約してしまうリスクがあります。また、重要事項の説明が十分でないまま手続きを進めようとする場合もあります。
少しでも不安や違和感がある場合はその場で判断せず、一度持ち帰り、他社の条件と比較したうえで慎重に判断しましょう。
悪質な買取業者を見分けるポイントはありますか?
悪質な買取業者は、事前連絡なしの突然訪問・しつこい営業電話・デメリットを一切説明しないといった行動パターンに特徴があります。宅地建物取引業者免許番号の有無を確認することも、業者の信頼性を判断する有効な手段です。
突然の訪問やしつこい営業など、行動パターンの特徴
アポイントなしで突然訪問してくる営業や、断っても繰り返し電話をかけてくる業者は注意が必要です。また、物件のメリットばかりを強調し、価格が下がる可能性や契約解除の条件といった不利な情報を十分に説明しないケースも見られます。
「今すぐ決めないと損をする」といった不安を煽る説明も特徴の一つです。信頼できる業者は、メリットとデメリットの両方を丁寧に説明し、比較検討の時間を確保してくれるため、対応の丁寧さも重要な判断基準になります。
宅地建物取引業者免許番号の有無と行政処分歴の確認
宅地建物取引業者は免許番号を持っており、国土交通省や都道府県の公式サイトで確認できます。
番号の更新回数は営業年数の目安にもなり、一定の信頼性を判断する材料になります。また、過去に行政処分を受けていないかどうかも重要なチェックポイントです。
免許番号の提示を避けたり、情報開示に消極的な業者には注意しましょう。契約前に基本情報を確認するだけでも、悪質業者を避けるリスク対策として有効です。
悪質な不動産買取業者に騙されないための対策は?
悪質な買取業者を避けるには、複数社に査定を依頼して相場を事前に把握し、契約内容を書面で確認してから納得して契約することが重要です。時間に余裕がある場合は、仲介による売却から検討する方法も有効です。
複数社比較と相場把握の進め方
一括査定サイトなどを活用して複数社から査定を取ると、おおよその相場感を把握しやすくなります。査定額に大きな差がある場合は、理由を必ず確認し、単に金額の高さだけで判断しないことが重要です。
また、査定額の根拠が具体的に説明されているか、周辺事例や市場データに基づいているかも信頼性の判断材料になります。金額だけでなく、担当者の対応や説明の一貫性も比較することで、より安全な業者選びにつながります。
契約不適合責任の免責特約と書面での記録
不動産買取契約では、契約不適合責任が免責となるケースが見られますが、その範囲や条件は契約ごとに異なります。
どの不具合が対象外になるのか、例外条件があるのかを把握しておくと安心です。とくに重要事項説明書や売買契約書は専門用語が多いため、内容を流し読みせず、必ず自分の目で確認しましょう。
不明点があればすぐに質問し、曖昧なまま契約しないことでトラブルを防止できます。
不動産買取業者とのトラブルが起きた場合はどこに相談できますか?
不動産買取業者とのトラブルは、都道府県宅建協会の不動産無料相談所・消費生活センター・住まいるダイヤルなどに相談できます。適切な相談先はトラブルの状況や進行段階によって異なるため、まず自分の状況に合った窓口を確認することが重要です。
状況別の相談窓口(消費生活センター・宅建協会など)
不動産買取に関する相談窓口は、状況によって使い分けましょう。契約前の段階で業者の対応や査定内容に不安がある場合は宅建協会の無料相談所が役立ちます。
契約後に説明と異なる請求やトラブルが発生した場合は消費生活センターへの相談が適しています。
また、契約内容や物件の状態など住まい全般について専門的なアドバイスが必要な場合は、国土交通大臣指定の相談窓口である「住まいるダイヤル」も選択肢の一つです。新築・リフォームだけでなく中古住宅の売買についても相談を受け付けています。
まとめ
悪質な不動産買取業者には「高額査定からの減額」「不当請求」「契約の強要」といった手口があり、突然の訪問やしつこい営業を行う業者、免許情報を明かさない業者にも注意が必要です
トラブルを避けるには、複数社で査定を取り相場を把握する点や、契約内容を必ず書面で確認する点が重要な対策になります。
株式会社アドワン・ホームでは、首都圏(一都三県)の不動産売買を中心に、査定額の根拠や契約条件を丁寧にご説明することを大切にしています。弁護士や司法書士などの士業とも連携しており、権利関係が複雑な物件のご相談にも対応可能です。
他社から提示された査定や契約条件に不安がある方も、セカンドオピニオンとしてお気軽に無料相談をご利用ください。

株式会社アドワン・ホーム 代表取締役
古田 晋一
宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®︎認定者
新卒で入社した総合不動産賃貸業者にて賃貸仲介・管理業務等に従事したのち、住友林業ホームサービス株式会社にて不動産売買仲介を経験。
営業時代に最優秀個人売上賞(全社1位)をはじめとして住友林業グループ表彰(年間全社3位以内)を複数回に渡り受賞。店長・支店長時代には店舗損益予算達成率 全社1位、営業部長時代には部門損益予算達成率 全社1位を獲得するなど、各ステージで特別表彰を受賞。
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