東京都は旧築地市場跡地の再開発事業者を三井不動産を中心とするグループ企業に決定しました。5月に決定予定でしたが前倒しでの決定になりました。事業者は三井不動産の他には読売新聞グループ本社、トヨタ自動車、鹿島、大成建設などが名を連ねています。
開発地は2018年に市場機能を築地から豊洲へ移してから、更地となっている隅田川に面した約19.5ヘクタールの都有地で、定期借地権で事業者に70年間で貸し付け年間101億円程の地代収入を見込んでいます。
約5万人が収容出来る全天候型のスタジアムが建築され、スタジアムではコンサートや大規模展示会の開催も可能です。他にはオフィス棟、ホテル棟、住居棟の他、空飛ぶクルマの発着場も出来る予定です。
現在の築地市場駅や築地駅だとあまり規模が大きくなく、規模の大きい東京駅や新橋駅からは距離がある為に地下鉄の新線を引く構想もあり、新線は東京駅を起点に銀座〜築地〜晴海〜有明・東京ビッグサイトまでを結ぶ約6kmです。
また、この新スタジアムがプロ野球・読売巨人軍の本拠地となる可能性もささやかれています。三井不動産は2021年に当時上場企業だった株式会社東京ドームをTOBで買収し、東京ドーム社を連結子会社化しました。その東京ドーム社が運営する東京ドームは巨人軍の本拠地となっていますが、開場から36年が経過して老朽化懸念が出ており、かねてから移転先が注目されていました。更に巨人軍は東京ドーム社に年間25億円とも言われる賃借料を支払い、加えてグッズ収入などのロイヤリティーも支払っているのです。
新スタジアムはそれらを全て解消出来ることや、今回の再開発事業者に読売巨人軍を傘下に持つ読売新聞グループ本社、東京ドーム社を傘下に持つ三井不動産が入っていることで役者が揃っていることが、巨人軍の本拠地移転先としてささやかれる根拠となっています。新スタジアムを含む大半の施設が2032年度に開業予定なので、その頃には東京ドームは開業から44〜45年となり一段と老朽化も進み、移転のタイミングとしては良さそうです。巨人軍側はまだ本拠地移転に関しての正式発表していませんが、個人的には移転は濃厚と見ています。
再開発が進む中野駅周辺では4億円の新築マンションが販売されます。山手線の外側でも再開発を進めて、高額物件の販売が行われています。
東京駅からの新線の構想の他にも、東京メトロ有楽町線の住吉駅から豊洲駅まで延伸させる事業も進んでいます。20ヘクタール近くに及ぶ大規模な再開発があると、不動産価格にも大きな影響を及ぼしそうです。
(写真は築地本願寺です。)
株式会社アドワン・ホーム 代表取締役
古田 晋一
宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®︎認定者
新卒で入社した総合不動産賃貸業者にて賃貸仲介・管理業務等に従事したのち、住友林業ホームサービス株式会社にて不動産売買仲介を経験。
営業時代に最優秀個人売上賞(全社1位)をはじめとして住友林業グループ表彰(年間全社3位以内)を複数回に渡り受賞。店長・支店長時代には店舗損益予算達成率 全社1位、営業部長時代には部門損益予算達成率 全社1位を獲得するなど、各ステージで特別表彰を受賞。
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