2025.03.27 マンション 戸建て 土地 その他 代表ブログ その他

液状化現象

液状化現象能登半島地震建築物液状化対策促進東京コンソーシアム液状化対策アドバイザー制度液状化対策ポータルサイト

2024年の元日に発生した能登半島地震では液状化現象で地面がドロドロになり、傾いた住宅も多数ありました。今回は液状化現象について書きたいと思います。

 

液状化現象は大きな地震で発生します。能登半島地震では液状化現象により建物が傾いたり、地面から泥水が溢れ出たり、道路が陥没したり、下水道のマンホールが地面から浮き上がったりしました。

 

古くは1964年の新潟地震でも広い地域で液状化現象が発生して、鉄筋コンクリート造のアパートが横倒しになったり、完成したばかりの大きな橋梁が壊れてしまったりとニュースで大きく取り上げられ、液状化現象が広く認知されるきっかけになったと言われています。

 

関東では2011年の東日本大震災では、千葉県浦安市の住宅街でマンホールが次々と地面から飛び出してきたり、家が傾いたりしたニュースが記憶に残っている人も多いと思います。このような状況になってしまうと改修工事に多額の費用がかかるだけでなく、不動産の取引価格にも悪影響が及ぶので損失は甚大です。

 

液状化は文字通り「地面の下にある土砂が地震の揺れによって泥水のようになる」現象です。地震で強く揺さぶられることで土や砂の粒がバラバラに離れてしまい、その隙間に水が入ってきます。水が混じったことで硬かった地盤がドロドロになります。これが液状化現象のメカニズムです。

 

土よりも砂で出来た地盤の方が液状化することが多く、砂粒の大きさが揃っていると起こりやすいと言われています。アスファルトで舗装された道路面は重たいので沈みます。すると液状化で出来た泥水が割れ目から吹き出し、家や電柱なども重たいので地面に沈んで傾いてしまいます。

 

では、具体的にはどのような土地が液状化しやすいのでしょうか。

 

基本的には柔らかい地盤は起こりやすいです。但し、専門家によると、柔らかい地盤で地下水が地面の近く(3メートル以内)で流れているところは起こりやすく、柔らかい地盤でも、地下水が深くに流れているところは液状化は起こりにくいようです。柔らかい地盤は大きな河川の近くや、海を埋め立てたところや干拓地、かつては川や池だった場所に多いです。そうした場所は地下水も豊富なことが多いので注意が必要です。

 

掲載写真は河川の写真ですが、ソメイヨシノが開花していました。このようにキレイな景観の場所も多いのですが、地盤に関しては注意が必要になることもありそうです。

img_blog_03
 

不動産を購入する場合はこのような液状化リスクを確認しておくべきで、確認するには自治体が出しているハザードマップを活用すると良いですが、作っていない自治体もあります。その場合は専門業者の地盤調査でボーリングをして調べることは出来ますが、戸建て住宅の場合でも費用は数十万円かかります。

 

調査などで液状化リスクが高いと判明した場合は、地盤改良工事で改善出来ます。地下水の水位を下げたり、排水管を設置して地下水を減らしたり、硬い杭を地中深くの硬い地盤に打ったりなどの工法があり改良は可能です。建物を建ててから液状化現象が発生してしまうと、価値が大きく減価してしまい、また修繕費用も多額に膨らみます。可能ならば建築前に対策をしておきたいところです。

 

東京都は地震による液状化対策に力を入れています。2024年11月には東京都はハウスメーカーなどの民間事業者、自治体の担当者ら約30人で「建築物液状化対策促進東京コンソーシアム」を設立しました。

 

東京都が出した2022年の推計では、首都直下地震が起こると液状化現象での住宅被害は最大で全壊が1549棟、半壊が9438棟に及びます。全半壊の合計を自治体別にみると葛飾区が3375棟で最も多く、江戸川区の2281棟、大田区の1510棟が続き、大きな河川や東京湾に面した自治体が上位となっています。

 

東京都は2013年度には「液状化対策アドバイザー制度」を創設したり、2023年10月からは専門知識を持つ建築士の相談派遣も無料にしました。「液状化対策ポータルサイト」も立ち上げ、液状化の仕組みや被害状況、対策方法なども周知しています。

 

また、東京都は新築か建て替えの際に液状化対策工事を実施する場合や、液状化の危険を調べる地盤調査などに補助金を出しています。これらを活用するなどして、液状化リスクを低減させてから建築することが望ましいです。

古田 晋一
この記事を書いた⼈

株式会社アドワン・ホーム 代表取締役
古田 晋一

宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®︎認定者

新卒で入社した総合不動産賃貸業者にて賃貸仲介・管理業務等に従事したのち、住友林業ホームサービス株式会社にて不動産売買仲介を経験。
営業時代に最優秀個人売上賞(全社1位)をはじめとして住友林業グループ表彰(年間全社3位以内)を複数回に渡り受賞。店長・支店長時代には店舗損益予算達成率 全社1位、営業部長時代には部門損益予算達成率 全社1位を獲得するなど、各ステージで特別表彰を受賞。

最新記事

ONLINE meeting
オンライン相談

遠方の方やお時間の都合が合わせにくい方は
オンラインでのご相談も可能です。

お問い合わせフォームから希望の日時とご相談内容をお知らせください。
オンライン相談の流れは予約完了後のご案内メールにてお送りいたします。
ご希望の方は、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

無料

首都圏エリア限定
個別相談会

自宅や職場などご都合の良い場所から、ビデオ通話を使用して、物件の購入・売却・賃貸はもちろん管理・投資・相続など不動産に関わることは何でもご相談できます。

CONTACT US
お問い合わせ

質問やご相談がある方は
こちらからお問い合わせください。

  • tel
  • contact