2025.04.29 その他 代表ブログ その他

海底ケーブルの切断が相次ぐ

海底ケーブルLANケーブル海上保安庁インターネット大英帝国

私達の日々の生活に欠かせなくなったインターネット。

 

パソコンやスマートフォンは仕事やプライベートでインターネット接続して使用したり、子供でも小学生の高学年くらいになるとスマートフォンを使っている児童が増えてきていると聞きます。

 

島国の日本はインターネットで世界と繋がるには海底ケーブルが頼りになっており、国際通信の99%は海底ケーブルが支えています。重要な役割を担う海底ケーブルですが、世界では切断される事案が相次いでいます。今回のブログは海底ケーブルについて書きたいと思います。

img_blog_03
 

ちなみに写真は海底ケーブルではなく、室内のインターネット接続に使うLANケーブルと同軸ケーブルです。最近では台湾周辺やバルト海で、中国やロシアの関与が疑われる海底ケーブルの切断事案が相次いでいますが、海中だけに立証が難しい点が厄介です。手口としては民間の貨物船や漁船を装ってイカリを下ろし、そのまま海底を引きずって切断しているようです。

 

2024年後半にはバルト海周辺で、2025年2月には台湾南部の台南沖で海底ケーブルの切断事案がありました。日本の海上保安庁に該当する台湾の海巡署が付近の海域にいた貨物船を拿捕しましたが、結局は立証が出来ませんでした。「誤ってイカリを下ろしてしまった」などと言い逃れされると、それを覆す証拠が提示出来ないようです。また証拠が見つかっても、特定国の指示ではなく民間人が誤って起こしてしまったというふうにしてしまいます。

 

海底ケーブルが切断された場合、別のケーブルを迂回することで通信は維持出来ることが多いですが、通信速度に影響が出る場合があります。これらの対応能力を試して、有事に向けた準備活動との見方があります。国内で情報が滞ると、人間の血が流れないような状態に陥ってしまい、その対応能力を見極めているとの見方です。

 

いま、世界の海底ケーブルの総延長は約150万キロメートルに及びます。地球の円周が約4万キロメートルですから、その膨大な規模感が理解できます。かつての大英帝国は世界中に海底ケーブルを張り巡らせて、各国の情報を掌握し揺るぎない覇権を握りました。海底ケーブルの歴史は情報覇権の歴史でもあります。

 

情報が新たな価値を持つ時代になっていますが、しばらくは緊張関係が続きそうです。

古田 晋一
この記事を書いた⼈

株式会社アドワン・ホーム 代表取締役
古田 晋一

宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®︎認定者

新卒で入社した総合不動産賃貸業者にて賃貸仲介・管理業務等に従事したのち、住友林業ホームサービス株式会社にて不動産売買仲介を経験。
営業時代に最優秀個人売上賞(全社1位)をはじめとして住友林業グループ表彰(年間全社3位以内)を複数回に渡り受賞。店長・支店長時代には店舗損益予算達成率 全社1位、営業部長時代には部門損益予算達成率 全社1位を獲得するなど、各ステージで特別表彰を受賞。

最新記事

ONLINE meeting
オンライン相談

遠方の方やお時間の都合が合わせにくい方は
オンラインでのご相談も可能です。

お問い合わせフォームから希望の日時とご相談内容をお知らせください。
オンライン相談の流れは予約完了後のご案内メールにてお送りいたします。
ご希望の方は、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

無料

首都圏エリア限定
個別相談会

自宅や職場などご都合の良い場所から、ビデオ通話を使用して、物件の購入・売却・賃貸はもちろん管理・投資・相続など不動産に関わることは何でもご相談できます。

CONTACT US
お問い合わせ

質問やご相談がある方は
こちらからお問い合わせください。

  • tel
  • contact