2024.01.19 マンション その他 代表ブログ その他

タワマン建設の周囲への影響

タワーマンション東京オリンピック・パラリンピック晴海フラッグJR武蔵小杉駅再開発

都内に限らず地方圏や郊外圏などにも、多くのタワーマンションが建設されています。今回はタワーマンションが及ぼす影響について書きたいと思います。

 

タワーマンションは一般的に20階以上のマンションを指すと言われていますが、40〜50階建てや更に超高層のタワーマンションも珍しくありません。1棟建てば総戸数で500戸や700戸単位で供給されることも多く、大きめの再開発やツインタワーマンションなどでは2000〜3000戸の住宅が供給されることもあります。そうなると人流が大きく変わり、通勤・通学や買物、学校など色々なことに影響が出てきます。

 

再開発で多数のタワーマンションなどが林立したJR武蔵小杉駅(川崎市)では、通勤や通学で乗車ホームにたどり着く到着までに、駅に到着してからも相当な時間がかかる事態となりました。乗車ホームにたどり着く手前の改札口にたどり着くのも大変な混雑状況となり、住民の不満が募っていました。そんなJR武蔵小杉駅で2023年12月24日に新改札口が利用開始となり、混雑緩和に向けて自治体や鉄道会社が動いています。

 

東京オリンピック・パラリンピックの選手村を活用した晴海フラッグ(東京都中央区)は、ようやく1月から入居が始まります。約12000人が暮らす街だけに、中央区は区内で最大規模の小学校を新設します。ところがファミリー層の流入が区の予想よりも多く、数年後に教室が足りなくなることが判明して大慌て。更に2025年には地域内にタワーマンション2棟が完成予定となっており、約500メートル離れた場所に別校舎を建設する異例の事態となっています。

 

晩婚化が進み子供を持たない層が増えていますが、特に都内ではその状況は顕著です。区は難しい予想だったのではと思いますが、結果的には1〜3年生と4〜6年生が別校舎に分離して学ぶことになり、上級生が下級生の面倒をみるような縦の関係が築きにくくなる弊害がありそうです。

 

小学校の新設ではなく、既存の小学校敷地内で対応する場合でも難しい問題があります。西新宿小学校(東京都新宿区)の校区内には2024年に総戸数500戸ほどで約600人が流入する想定のタワーマンションが完成します。更に少し先ですが2034年に総戸数3200戸で約3800人が流入する想定のツインタワーマンションが完成予定です。

 

西新宿小学校でも校舎が足りない見込みとなり、こちらは既存の小学校敷地内の運動場などに校舎を建設する予定で、児童の運動能力や発育にも影響を及ぼすことが懸念されています。

 

また、中央区も新宿区も自治体としては人口増加は嬉しいですが、校舎の建設費用の捻出は頭が痛いようです。しかし、既に日本の人口はピークをつけ、現状では約50万人ほどが年々減少しています。長期的には日本の人口減少は加速していく見通しなので、将来的には建設した校舎が余る可能性もあり難しい問題だと感じました。

 

下記写真は新宿エリアの写真ですが、このブログの物件とは異なります。

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古田 晋一
この記事を書いた⼈

株式会社アドワン・ホーム 代表取締役
古田 晋一

宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®︎認定者

新卒で入社した総合不動産賃貸業者にて賃貸仲介・管理業務等に従事したのち、住友林業ホームサービス株式会社にて不動産売買仲介を経験。
営業時代に最優秀個人売上賞(全社1位)をはじめとして住友林業グループ表彰(年間全社3位以内)を複数回に渡り受賞。店長・支店長時代には店舗損益予算達成率 全社1位、営業部長時代には部門損益予算達成率 全社1位を獲得するなど、各ステージで特別表彰を受賞。

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