2024.04.20 その他 購入・売却 住宅ローン 代表ブログ その他

住宅ローン金利上昇か?

住宅ローン固定金利変動金利ペアローン住信SBIネット銀行

今回は住宅ローンの傾向について書きたいと思います。

 

以前のブログでも書きましたが、日本では住宅ローンを組む際に固定金利ではなく、変動金利を選択する人がかなり多いと書きました。そして、最近では都心部を中心に住宅価格が値上がりしており、世帯主が1人で住宅ローンを組むのも難しくなってきました。

 

最近では夫婦などのパートナーと組む「ペアローン」の比率が高まっています。SUUMOが首都圏の新築マンションを購入した人を対象にしたアンケートでは、2022年は30%でしたが2023年には34%がペアローンを組んだようです。1年で5ポイント上昇しました。住宅価格が高くなり1人では組めないローンも、2人なら組めるという訳です。

 

かつては夫が働き妻が専業主婦という家庭が多く、年金でもサラリーマンを夫に持つ専業主婦は国民年金を払わなくても良いような制度が残っていますが、最近は夫婦共働き家庭が増えているのもペアローンが増えた要因でもあります。

 

そして、今後の金利動向で、ちょっとしたニュースが飛び込んできました。

img_blog_03
 

住信SBIネット銀行は2024年4月17日に、短期融資の基準となる短期プライムレート(短プラ)を引き上げると発表しました。上げ幅は0.1%で5月1日からです。写真は現在の住信SBIネット銀行の店頭掲示です。

 

短プラは変動型住宅ローン金利の基準となるので、住信SBIネット銀行で借りた金利は上がることが見込まれます。日銀が3月にマイナス金利政策を解除したので、「近いうちに上がるかも?」と思っていた人は多いと思います。

 

しかし、一部エコノミストの間では「日銀が2016年にマイナス金利政策を導入した際に短プラを据え置いていた銀行が多く、3月のマイナス金利政策の解除ではすぐに短プラは上げない。よって、変動型住宅ローンの金利も当面は据え置きでは」と見る向きもありました。住信SBIネット銀行も2016年は短プラを据え置いていましたが、5月から上げることになりました。マイナス金利政策を解除した3月以降で、短プラの引き上げが表面化するのは同行が初めてです。

 

銀行は一般的に住宅ローンの基準金利を毎年4月1日と10月1日に見直します。10月までに短プラを下げなければ、10月からの変動型住宅ローンの基準金利は上がることになります。日銀は3月に続き、年内にもう一段階の利上げを実施するとの見方もあるので、住信SBIネット銀行が10月までに短プラを下げるとは考えにくいと思います。

 

住信SBIネット銀行は2007年に営業を開始しましたが、2023年3月期の住宅ローン実行額が1兆4000億円を超えて、今では実行額がメガバンクを上回り、存在感が大きくなっています。そんな同行の今回の発表ですので、他行の変動金利にも影響が出てきそうです。

古田 晋一
この記事を書いた⼈

株式会社アドワン・ホーム 代表取締役
古田 晋一

宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®︎認定者

新卒で入社した総合不動産賃貸業者にて賃貸仲介・管理業務等に従事したのち、住友林業ホームサービス株式会社にて不動産売買仲介を経験。
営業時代に最優秀個人売上賞(全社1位)をはじめとして住友林業グループ表彰(年間全社3位以内)を複数回に渡り受賞。店長・支店長時代には店舗損益予算達成率 全社1位、営業部長時代には部門損益予算達成率 全社1位を獲得するなど、各ステージで特別表彰を受賞。

最新記事

ONLINE meeting
オンライン相談

遠方の方やお時間の都合が合わせにくい方は
オンラインでのご相談も可能です。

お問い合わせフォームから希望の日時とご相談内容をお知らせください。
オンライン相談の流れは予約完了後のご案内メールにてお送りいたします。
ご希望の方は、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

無料

首都圏エリア限定
個別相談会

自宅や職場などご都合の良い場所から、ビデオ通話を使用して、物件の購入・売却・賃貸はもちろん管理・投資・相続など不動産に関わることは何でもご相談できます。

CONTACT US
お問い合わせ

質問やご相談がある方は
こちらからお問い合わせください。

  • tel
  • contact