2024.12.17 その他 投資 代表ブログ その他

普通預金の金利が2%に

PayPay銀行米ドル普通預金円普通預金金利2%SBI新生銀行

前回のブログに続き、今回も銀行に関する話題を取り上げます。

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インターネット銀行のPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)では、2024年12月4日から普通預金に預け入れた金利を年2%(税引き前)にしました。メガバンクなどでは普通預金の金利は0.1%が一般的なので、メガバンクと比べて金利差はなんと20倍です。

 

但し、2%になるには条件があり、円と米ドルの両方の普通預金に預け入れた場合に、円と米ドルのそれぞれが2%になります。同行の円普通預金の金利は0.1%、米ドル普通預金は0.05%で、これは期間限定のキャンペーンではなく継続する方針のようです。

 

円普通預金の金利2%の適用は米ドル普通預金の残高が上限となり、最大で5000万円です。例えば、円と米ドルを50万円ずつ計100万円を預け入れた場合は、それぞれが2%の金利となります。円に60万円で米ドルに40万円の計100万円を預け入れた場合は、円預金の差額20万円分は従来の0.1%の金利が適用されます。

 

同行は預かった預金を運用に回して利益を確保しやすい米ドル預金と、今年3月と7月に市場金利を2回上げたとはいえまだ低い円預金を組み合わせることで、高い金利設定を設定することが出来ました。

 

50万円ずつ計100万円を預け入れた場合は、1ヶ月の税引き後でそれぞれ約612〜613円の金利収入となり、1ヶ月で計1225円程の金利収入が得られます。但しこれはドル円の為替レートが同じだったケースであり、米ドル預金は円高になると為替差損が出ることと逆に円安になると為替差益が出る点、そして円を米ドルに変える時(米ドル買い)や米ドルを円に戻す時(円買い)に交換手数料を要する点には注意が必要です。

 

今週は特に米国の中央銀行に当たるFRB(米連邦準備制度理事会)と日本銀行が、金融政策の会議と発表を控えています。

 

FRBは12月の利下げがほぼ確実視される一方で、日銀は利上げと据え置きの予想が専門家の間で拮抗しています。仮に、12月は金利を据え置いた場合も1月あたりに利上げする可能性は高そうで、日米金利差が縮小すると円高になる可能性があり、今週は特に為替の変動が大きくなる可能性には注意したいです。

 

PayPay銀行以外の銀行でも普通預金の金利を上げる動きが広がっており、SBI新生銀行は28歳以下の人を対象に通常の3倍となる0.3%にしました。預金は長期の取引に繋がる可能性があり、子供や若年層の顧客獲得に力を入れています。

 

大手銀行からは「日銀の追加利上げが決まる前に普通預金の金利を上げるのは難しい」や「もし日銀が利上げをしなかったら『上げ損』になってしまう」などの声が聞こえます。一方でSBI新生銀行は「日銀が追加利上げをした場合は、普通預金の金利を更に引き上げる方針」で、「この先は0.4%や0.5%を出せるかもしれない」と担当者が発言しており、預金獲得にはかなり力を入れている印象です。

 

日本は長く低金利が続いていましたが金利がある世界の到来で、預入金利が上昇する一方で借入れる際の金利も上昇します。住宅ローンもそうですし会社運営の資金調達コストも高まりそうなので、会社経営をしている私としても注視していきたいです。

古田 晋一
この記事を書いた⼈

株式会社アドワン・ホーム 代表取締役
古田 晋一

宅地建物取引士、公認 不動産コンサルティングマスター、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®︎認定者

新卒で入社した総合不動産賃貸業者にて賃貸仲介・管理業務等に従事したのち、住友林業ホームサービス株式会社にて不動産売買仲介を経験。
営業時代に最優秀個人売上賞(全社1位)をはじめとして住友林業グループ表彰(年間全社3位以内)を複数回に渡り受賞。店長・支店長時代には店舗損益予算達成率 全社1位、営業部長時代には部門損益予算達成率 全社1位を獲得するなど、各ステージで特別表彰を受賞。

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